「先生、当てて!」 12月8日

下の写真は、1年生の算数での一コマ。画面中央の白いシャツの子をご覧ください。自分の考えを発表したくて、先生に指名を猛アピールしています。背筋をピンと伸ばし、挙げた手の指先までしっかりと力を入れています。人間は、自分の思いや考えを人に伝えたいという本能的な欲求をもっています。伝えることによって、他者との共有感、ときには承認欲求を他者から満たされることへの満足感を得ることができます。私たち大人も、自分のことで特別なことがあれば、それを他者へ伝えたいという強い欲求に駆られることがあります。大人も子どももそこは全く同じです。この人間の本能的な欲求を学校では、大切にしていきたいと思います。それは、「伝えたい」という気持ちを大切にして、授業を進めることです。そして、「自分の考えを伝えて、よい学びができた!」と学習への満足感を得られるようにすることです。その基盤となるのが、子どもと教師との人間関係、子ども同士の人間関係です。温かい雰囲気の教室で学び、生活ができること。これが、学校では最も大切なことであろうと思います。

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