学校に漂う空気の大切さ 7月13日
日本人は、勤勉、謙虚、礼儀正しいなどと世界から評されることがあります。このどれもが私たちが美徳として大切にしてきたものです。これは、日本の長い歴史、文化、教育の中で日本人に根付いてきたもので、国民性と言い替えることもできます。日本で生まれ育つと自然にそのような国民性が身に付きやすくなります。日本にはそのような空気が漂っていて、小さいときからその空気を吸っているからです。「朱に交われば赤くなる」とほぼ同義でしょう。
この空気は、それぞれの地域や家庭にも独特のものがあります。同じように、学校にもその学校独自の空気が流れています。学校では、意図的・計画的に教育を行っていますが(カリキュラムに沿った教育)、それとはあまりかかわりなく、子どもたちは学校の空気を吸って育っているという側面もあります。例えば、あいさつを活発にする空気が流れている学校ならば、子どもたちはそれが当たり前のように自然に活発にあいさつをすることができるようになります。その逆もしかりです。
ですから、学校は、よい空気をつくっていくことが大切です。互いによい影響を意識的にも無意識的にも与えながら、共に育つ環境です。