人にはそれぞれ個性があります。だれのものとも同じではない自分だけの個性です。この個性を十分に発揮して人生を歩めたら、どんなに幸せでしょうか。学校では、さまざまな教育を行っていますが、言い替えたら、「個性を発見し伸ばす営み」となるでしょうか。では、自分にはどんな個性があるのでしょうか。それを子どものときから自覚するのはむずかしいでしょう。周囲の大人であってもそうでしょう。ならば、探すしかない。国語、算数、社会、図工、体育…いろいろな角度から自分の内に隠されている個性を探すのです。学校で、いろいろな学習に取り組む中で、「これは自分に向いているな」「これはおもしろい」と言えるものが発見できれば、それは個性かもしれません。また、運動会や学習発表会などの行事に取り組む中で、その他の教科の学習の中では見られなかった自分の個性に気付くことがあるかもしれません。子ども時代には、自分の個性を発掘し続けることが大切です。それが将来に大きく生きてきます。
校庭のもみじの枝先から紅葉が始まりました。秋の日を浴びて、赤茶色から黄緑へと美しいグラデーションが青空に映えています。さて、2学期が始まって、ひと月半が経過しました。9月2日には、本年度初となる参観日を、そして20日には、運動会を開催しました。コロナ禍での行事の実施に際しては、感染リスクを最小限に抑えるために、細心の注意を払う必要があります。人数制限を始めとして、マスクの着用、手指消毒、身体的距離の確保等を保護者の皆様にはお願いするとともに、児童にも細かい点まで注意を促しました。そうした中でも、保護者に子どもたちの様子を直接見ていただけたことは、保護者と学校との連携を深めるうえで、たいへん有意義であったと思います。また、運動会では、通常の学習では経験することがむずかしい運動会ならではの活動を通して、子どもたちの輝く姿を随所に垣間見ることができました。縮小実施ではありましたが、運動会のもつ教育的意義を再確認することができました。「実りの秋」の言葉のごとく、学校教育においても多くの実りを手に入れたいと思います。
異例の短い夏休みが終了し、8月20日より第2学期が始まりました。子どもたちは、昨日より残暑の中、がんばって登校していますが、心の中ではきっと「もう少し夏休みがほしかったな」と思っていることでしょう。学校としては、そうした子どもたちの気持ちにも寄り添いながら、心のスイッチを学校モードに少しずつ切り替え、2学期の教育活動を進めてまいりたいと考えています。2学期は、運動会、学習発表会などの大きな行事があることが特徴です。これらの行事は、一人では成し遂げることはできず、みんなと共に行うものです。これらの行事に取り組む中で、子どもたちは、目標に向かって努力すること、自分の役割を果たすこと、みんなと協力することなどについて学んでいきます。また、普段は気がつかなかった友達のよさを発見することも多々あります。互いのよさを発見することを通して、自他の人格を尊重し、人間関係を深めることも期待されます。本校の教育の基盤である「人権教育」につながるものです。学校としては、行事の教育的価値を大切にして取り組み、実りの多い2学期になればと考えています。
本校の子どもたちは,あいさつをとてもよくがんばっています。特に,登校時の「おはようございます!」のあいさつには,子どもたちから元気をもらえます。あいさつは,人と人とをつなぐ架け橋です。互いにあいさつを交わし,人間関係づくりの第一歩としたいものです。先日,警察の方を招いて不審者対応の避難訓練を行いました。警察の方が不審者役となり,教室に侵入します。子どもたちは直ちに退避行動をとるとともに,職員も警察に110番通報をし,不審者にさすまたを持って対峙します。訓練の最後に,体育館に集まった全校児童に対して,警察の方から,「あいさつをしっかりしてください」というお話がありました。地域の方々が、互いにあいさつをし,コミュニティがしっかりできているところは,犯罪が少ない,とのことです。あいさつは,こんなところにも役立っているようです。
天気予報によると,今日ぐらいから当分の間,梅雨空のようです。雨がしとしとと降り,カエルのうれしそうな鳴き声も近くから聞こえてきます。今朝は,校庭にはとても多くのスズメやツバメが舞い降り,せっせと地面をつついていました。動物の鋭い勘で雨を察知し,急いで餌探しをしていたのでしょうか。登校してきた子どもたちも,普段とは一変した校庭の様子に驚いていました。さて,いよいよ7月に入りました。今年度は,休校期間があったため,体感的には1学期の半ばを迎えているように感じますが,カレンダー上では1学期末です。残り1か月で,臨時休校による学習の遅れをおおむね取り戻すとともに,1学期のまとめもしていきたいと思います。最近,首都圏を中心に新型コロナウィルス感染症の新規感染者が増加しており,気になるところです。みなさんで,感染予防に努めてまいりましょう。