校長室より

厳しい残暑に思う  8月30日

毎年、夏の終わり頃には、「今年の夏は、特別暑かったね。」とあいさつするのが、通例となってきています。今年については、まだまだ厳しい残暑が続くらしく、本格的な秋はいつやって来るのか、とため息が出そうになります。そんな中、2学期が始まりました。この2学期からは登下校中の暑さ対策として、首に巻くクールタオルや日傘等、ご家庭の判断で使用してもよいことにしました。また、学校では、エアコンでの空調管理や水分補給等に配慮しながら、教育活動を進めているところです。健康や安全に配慮し、子どもたちにとって実り多い2学期になることを願っています。

さて、この暑さは地球温暖化が原因とされていますが、私がこの言葉を初めて聞いたのは、今からおよそ30年ほど前だったように記憶しています。そのころ、環境問題がクローズアップされ始めたころで、学校においても環境教育の必要性が言われていました。環境問題としては、大気汚染、水質汚濁、土壌汚染、オゾン層の破壊等と並び、地球温暖化もその一つとして挙げられていました。しばらくして、環境問題の中でも地球温暖化が最大の問題になるであろうことが専門家の中で叫ばれ始めました。当時から地球温暖化が進むと異状気象、砂漠化、海水面の上昇等の問題が発生するとの指摘がされていました。今や、その専門家の指摘が、残念ながら見事に的中しているとしか思えないような事態となっています。

今、目の前の子どもたちを見ると、実に生き生きと伸びていこうとしているのがよくわかります。長い将来を生きる子どもたちは、この環境問題とも長く付き合っていかなくてはならないかもしれません。子どもたちが明るい未来を生きていくことができるように、今こそ、全世界が協力してこの問題の解決にあたらなくてはなりません。環境問題は、「全人類がわだかまりを乗り越えて、連携・協力しなさい」という地球からのメッセージなのかもしれません。

残暑の厳しい2学期を迎え、こんなことを思いました。

いじめのない学校に! 6月5日

6月になりました。草木はますます勢いを増しています。今年は、例年よりも早く梅雨入りをしましたが、どんな梅雨空になるのでしょうか。災害が発生するほどの豪雨も困りますし、かといって空梅雨では稲の生育に悪影響が出ます。適度に雨が降ってほしいものです。

さて、本日より11日までは、「岡山県いじめについて考える週間」です。本日、全校朝会があったので、私から子どもたちにもいじめについてお話しました。いじめは、いじめられる側もつらいですし、いじめる側もその行為によって決して幸せにはなれません。双方ともに心を傷つける行為であり、いじめはあってはならないものです。また、いじめの周囲にいる子どもも存在します。直接いじめられてもいない、いじめてもいないという子どもです。この子たちは、いじめとは関係ないのでしょうか。いや、決してそうではありません。自分の身の回りでいじめが起こったら、大切な仲間のことを考え、即刻行動に移すべきなのです。傍観者は、いじめを黙認したことになります。いじめを見て見ぬふりをしない、いじめは決して許さない、という強い意志が必要です。

私は「楽しい学校」が一番だと考えています。そのためには、まず子ども同士が互いを認め合い、仲良くすることです。その第一歩は、あいさつからです。互いに気持ちのよいあいさつを交わして、人間関係づくりを進めていくことです。人間関係がうまくいけば、学習も生活もよい方向に進んでいきます。

新年度がスタートしました! 4月28日

令和5年度がスタートし、ひと月が経過しました。新年度は、新しい学年、新しい先生、新しい学習…と新しいことずくめで、1年間の中で子どもたちの気持ちが最も新鮮になる時期です。どの子もやる気に満ち、一生懸命に学習に生活にがんばっている様子がうかがえます。子どもたちは、成長の真っただ中。互いに切磋高隈しながら、どんどん伸びていってほしいと思います。

さて、学校は、多くの子どもたちが集まっているところ。そこには多様性が存在します。「みんな違ってみんないい」というフレーズが流行った時期がありましたが、まさしくその通りです。他と違うからこそ、学ぶ意義があります。自分にはない何かを他がもっているからこそ、集団で生活する意義があります。その大前提は、違いを否定せず受け入れること。これは、人権教育の視点からも大切なことです。

子どもたちが、学校に通ってきて、「楽しかった!」「勉強になった!」と言って一日を終えられる学校でありたいと願っています。